こんにちは。千秋です。
今回はなぜ私が公認会計士やCFOを目指すほどお金に興味を持ったのかについて語っていきたいと思います。
私の両親はどちらも小学校の教師で、かなり真面目な人です。
そんな両親の元で「お金よりも大切なことがある」と口酸っぱく言われて育ってきました。だから私はお金にあまり興味を持たずに育っていきました。
そんな私がお金に近い仕事に就いているとは、両親は想像すらしていなかったでしょう。
私がお金に興味を持ったのは、いくつかの本に出会ったからです。それをご紹介したいと思います。
『狼と香辛料』でお金に興味を持つ
私がお金に興味を持ったその入口はライトノベルの『狼と香辛料』です。
私が『狼と香辛料』と出会ったのは高校生の頃です。当時はライトノベルがものすごい流行っている時期でした。私は小説が大好きで編集者を目指していたのもあり、『灼眼のシャナ』や『涼宮ハルヒの憂鬱』を読み漁っていました。

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その流れで出会ったのが『狼と香辛料』だったのです。
その内容をWikipediaから引用・補足しました。
狼の化身である少女ホロと青年行商人ロレンスの道中で起こる様々な事件を、軽妙洒脱な掛け合いをちりばめつつ描くファンタジー物語であり、中世ヨーロッパ的な世界での経済活動に争いの舞台を置く異色作である。
当時のライトノベルは異世界モノやボーイ・ミーツ・ガールの学園モノが大半でした。
『狼と香辛料』は当時のライトノベルではまさしく異色で、中世ヨーロッパを舞台に商売やお金を題材にした物語です。
初めて読んだ時の衝撃というか新鮮さは今でも忘れていません。
お金や商売での信用問題だったり、ほんの少しの工夫で売上が大きく伸びたり、逆にほんの小さなことで破産に向かってしまったり、お金の面白さと怖さを体験させてくれた作品です。
また、ヒロインのホロが大食らいで、お金をたくさん使って美味しいものをバクバク食べるんですよね。その描写を読んでいるとこちらもお腹が減ってくるんですよね。
そんなホロの姿を見て、「お金があれば自由な暮らしができるんだなぁ」という気づきを与えてくれました。当たり前のことなのかもしれませんが、「お金より大切なものがある」と信じ切っていた私にとっては、これまでの価値観をひっくり返されるくらいのものだったのです。
『投資家が「お金」よりも大切にしていること』で投資を始める
『狼と香辛料』でお金に興味を持ったとはいえ、そんなすぐにお金やビジネスに傾倒し始めたわけではありませんでした。
高校生の頃からの目標だった編集者になるべく大学へ進学し、就職活動では出版社に就職はできなかったけどもITベンチャーの就職してウェブディレクターとして2年がすぎるくらいの頃に出会ったのが、『投資家が「お金」よりも大切にしていること』という本でした。
内容紹介
本書は、私が投資家として20年以上かけて考えてきた「お金の本質とは何か」の結論を一冊に凝縮したものです。特に、これからの日本を担う10代、20代に読んでもらいたい。なぜならお金について考えることは、自らの「働き方」や「生き方」を真剣に考えることと同義だから。若いうちにお金の見方が変われば、自分の人生や社会に対する見方も大きく、良い方向へと変わっていくでしょう。理想論を言っているのではありません。お金の本質を全く考えずに良い人生を歩んでいくのは、現実的に不可能なのです。カネの話は汚い、金儲け=悪だと思っている人は、世の中について何も知らないことを、自らさらけ出しているのかもしれませんよ。
この本を手にとったのは、本屋で偶然見かけたからです。
お金に興味も持っていたとはいえ、投資でお金を増やすということに後ろめたさを感じていました。自分の時間と体を使わずに不労所得を得るというところが、なんかずるい気がしていたんですね。
そのため「投資家=ずるい人」というイメージがありました。
そんな投資家がお金よりも大切にしていることってなんだろうと、純粋に疑問を持ったんです。
この本の冒頭には、150円のペットボトルを購入して、レジに入った150円がその後どんな人の手に渡っていくのかという話があります。
「やっぱりメーカーのところに集まるのかなぁ」とボヤ―っと考えていたのですが、次のページには見開きで収まりきらないくらいの職業が書かれていたんですよね。
自分の想像力の乏しさに笑っちゃうと同時に、たったペットボトル1本を買うだけでもこんなに世の中の人と繋がれるのかという面白さを感じました。
そしてこの本を通して、投資というものがどれだけ社会をより良くしてきたのかを知りました。
投資というものは決して汚いものではない。投資することによって自分は世の中に貢献できるんだという思いが芽生え始めます。
そこで手始めに藤野さんが運営するひふみ投信に投資し始めました。私の初めての投資です。
そういった意味では、この本に私はまんまと丸め込まれちゃったわけですが、この本に出会えたことは私のキャリアを大きく変えてくれていますので、後悔どころか感謝しかありません。
『インベスターZ』がCFOを目指すきっかけに
『投資家が「お金」よりも大切にしていること』で投資をし始めてからは、お金やビジネスのことに関して情報をかき集めました。
株式・FX・保険・為替・不動産・……。
その途中で出会ったのが『インベスターZ』です。
全21巻ですでに完結していますが、投資に関して幅広く取り上げてくれています。昔の投資事情も紹介していてとても面白いです。
その中でも私が興味深かったのが、経営者と学生投資家である主人公が話を聞く場面でした。経営者は架空の人物では、実在の人物が起用されています。
ホリエモンこと堀江貴文さん。スタートトゥデイの前澤さん。DMMの亀山さん。などなど。
経営者になる人の思考ってこんな感じなのかというのを垣間見ることができた気がしました。
と同時に、そんな経営者を応援したいなという気持ちがふつふつと湧いてきたのです。私自身が経営者になるイメージはなぜか持てなかったのですが、それを支えてみたいと純粋に思えたのです。おそらく、生粋のNo2気質なんでしょう(笑)。
じゃあ経営者を支えるってなんだろうなーと考えた時に思いついたのが、CFO(最高財務責任者)であり、今の私の目標なのです。
おわりに
人生何をきっかけに変わるか分かりませんね。私もこれらの本に出会ってこなければ、今の自分はなかったと断言できます。もしかしたら社会に嫌気が差して公務員になってたかもしれません。
もし、お金やビジネスに興味を持ち始めたら、ぜひ紹介した本を読んでみてください。あなたの価値観が広がること間違いなしです。