【公認会計士試験】過去問の勉強が必要ない3つの理由

2021年7月18日

こんにちは、ヌルです。
働きながら9か月、退職して14か月の約2年勉強して公認会計士試験に合格しました。
現在は大手監査法人で事業会社の監査をしてます。

過去問って勉強した方がいいの? 過去問の勉強方法をどうしたらいいんだろう…?

こんな疑問に応えます。

公認会計士試験の勉強は結構大変で、予備校の授業や答練でついていくのでもやっとかなと思います。

なのに、進みが早い人は過去問にまで手を出している人もいます。

そういう人を見ると、自分も過去問を勉強した方がいいのか、不安になりますよね。

そこで、この記事では「過去問の勉強をすべきかどうか」について、僕なりの考えをまとめました。

もし、あなたが過去問の勉強をするか迷っていたら、勉強に着手する前に、一度この記事を読んでみてください!

では、本編をどうぞ!

結論:過去問は勉強しなくていい

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僕としては、予備校に通っているのであれば、過去問をわざわざ勉強する必要はないと思っています。

その理由は3つあります。

理由1:過去問対策は予備校のカリキュラムで十分

予備校に通っている人は、すでに過去問対策をしているといっても過言ではありません。

なぜなら、普段から勉強しているテキストや答練は、過去問を十分に踏まえて作られているものだからです。

実際に試験を受けてみると、「あれ、この問題見たことあるな…」と感じることが多くあります。

予備校に通っているだけで、知らず知らず過去問を勉強しているというのは、なんかお得じゃないですか?

というか、予備校の問題は、過去問に様々な応用を加えているので、過去問を単純に勉強するよりも応用が利くようになります。

なので、予備校に通っている人は、すでに過去問対策の上位版を勉強しているのです。 

にもかかわらず、わざわざ過去問を勉強し直す必要はないですよね。

理由2:過去問の正解や解説は存在しない

というのも、公認会計士試験を監督している公認会計士・監査審査会は、正解や問題の解説をしているわけではありません。

もう少し正確に説明します。

短答式について、正解や配点を公表されていますが、解説はありません。

論文式について、問題の趣旨について公開されていますが、正解や解説の公表はありません。

このように、試験の正解や解説というのは、公式には存在していません。

とはいえ、正解や解説が気になる受験生に向けて、各予備校は正解や解説を作って公開しています。

ただ、言ってしまえば予備校の勝手な解釈で作られた正解や解説になってしまいますので、もしかしたら間違っているものがあるかもしれません。

こういった試験の事情から、過去問を勉強しようにも、正しい正解や解説が存在していません。

正解も解説もないものを勉強したところで、効率のよい勉強になるとは、僕は思えません。

理由3:過去問と同じ問題は出ない

過去問と同じ問題が出たら、公認会計士試験は難関試験なんて呼ばれてないでしょう。

もちろん、過去問と似たような問題が出る可能性は十分にあります。

ただ、過去問と似たような問題対策という意味では、予備校のテキストや答練で十分です。

わざわざ過去問を解く必要がありません。

過去問の賢い使い方

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これまで過去問は勉強しなくていいという話をしてきましたが、唯一賢い使い方があると考えています。

それは「過去問を一読すること」です。

その目的は「試験本番の問題の雰囲気を味わうこと」です。

どう言うことかというと、予備校と本番の試験問題とでは、言葉遣いや条件の指定方法など、細かい点で違いがあります。

僕が試験を受けたときは、予備校の問題と似ているけど言葉遣いが違うせいで焦ってしまい、なかなか問題に集中することができませんでした。

まぁ、僕のように混乱する人は少ないかもしれないですが、今振り返ると、過去問を少しでも読んで本番の問題の雰囲気を知っていれば、焦らずに済んだのかなと思っています。

以上より、試験本番の雰囲気を知るという意味で、過去問の利用価値はあるとは思っています。

ただし、問題は解かないでいいです。

あくまで全体を読むだけでOKです。

この記事のまとめ

  • 予備校に通っているなら、過去問よりも優れた勉強をしている。
  • 過去問に真の正解や解説は存在しない。
  • 過去問を使うなら、解かずに読む。

過去問は基本的に勉強しないでOK。

本番の雰囲気を知りたい時だけ、読む。

これさえ覚えておけば、公認会計士試験の過去問はOKです。

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