・試験当日に絶対に忘れてはいけない持ち物
・試験に必須の持ち物
・あったら便利な持ち物
短答式試験の本番が近づくと、様々なことに不安や緊張を覚えると思います。
特に、持ち物については何度確認しても心配してしまうのではないでしょうか。
そんな心配を少しでも解消できるように、この記事では短答式試験の持ち物について、現役の公認会計士の私の経験をベースに解説します。
目次
まずは「体調」を大切にしてほしい


持ち物の前に「体調」の話されても…。
と、思う方もいると思いますが、短答式試験の準備という意味では「体調」は超重要なので少し説明させてください。
試験本番が迫れば迫るほど、追い込みをしてしまう人は多いのではないでしょうか。
かく言う私もそうで、短答式試験の本番さながらの模試の前は、勉強をめちゃくちゃ追い込んでいました。
その結果、たくさんの勉強はできましたが、模試当日は結構な睡眠不足でした。
それなりに勉強したので問題の内容自体は分かるのですが、睡眠不足のせいであまりいい思考ができず、模試の結果は散々でした。
この経験から、私の中で「試験が近づいたらまずは体調を整えなければいけない」と思うようになりました。
試験に合格するにあたって、自分の実力を向上させるのは当然ですが、その実力を当日に発揮できるように準備するのもとても大切なのです。
実力はあるのに試験当日に発揮できなくて不合格というのはとてももったいないです。
試験当日に絶対に忘れてはいけない持ち物

忘れると即不合格になると思ってほしい持ち物が2つあります。
逆に言えば、これらさえ忘れなければ、当日なんとかなります。
なので、持ち物を準備する際は、この2つだけは最優先して準備しましょう!
受験票
「受験票」を忘れたら受験できません。
これは絶対のルールですので、忘れないように前もって準備しておきましょう。
最近はインターネット出願が多くなっていますが、インターネット出願した人は自分で受験票を印刷しなければいけません。
また、ダウンロードできる期間に制限があります。
勉強が忙しいからといって後回しにすると、その回の短答式試験では受験ができず、泣くことになります。
一応、当日に忘れた・紛失した場合の救済策はあります。
運転免許証等の顔写真付きの身分を証明できるものがあれば、当日再発行が出来ます。
再発行については私が受験していたころの話なので、今はもしかしたら再発行できないかもしれないです。その点は要注意ですね。

受験票を「忘れた」「紛失した」と気づいた瞬間に、やばいくらい焦ります。
たとえ受験票を再発行ができたとしても、その後の試験にも精神的ダメージが残るでしょう。
そんな精神状態でいい成績は、とてもじゃないけど望めません。
受験票は忘れたら最後、と思って準備をしてください。
写真票
受験票ばかりに注意していると忘れがちなのが「写真票」です。
写真票も受験票と同様に、忘れたら受験できません。
写真のサイズや規定が細かく決まっているので、試験の直前で準備をしようとすると、なかなか大変な思いをします。
なので、写真表もなるべく早めに準備することをオススメします。
試験に必須の持ち物

この章の持ち物も必需品ですので、絶対に忘れないようにしましょう。
受験票と写真票は「忘れると一発不合格」なので章を分けていますが、この章の持ち物も基本的には必須です。
ただ、受験票や写真票と異なる点は、この章で紹介する持ち物は代替品の用意が比較的に簡単ということです。
代替品を準備する方法は、主にコンビニで買うか、友人や近くの人に借りることです。
普段の勉強で使っている道具とは異なるので使い慣れないかもしれませんが、何もせずに不合格になるよりははるかにマシです。
「弘法筆を選ばず」ということわざがあるように、勉強を十分に積んでいればどんな道具でも合格点は取れます。
忘れたとしても、焦らずに対応すれば全然問題ないと覚えておきましょう。
参考までに私が使っていた持ち物も紹介しますね!

シャーペン・鉛筆
シャーペンや鉛筆は、短答式の回答時の塗りつぶしに必須です。
また、問題を検討する際に、問題用紙にメモを書く際にも当然使えます。
塗りつぶしのしやすさのために、本番だけ鉛筆を持っていく人もいますが、私はオススメしません。
普段使い慣れていないと、それだけで集中力をそがれてしまうからです。
シャーペンや鉛筆は、予備に最低でも1本多く持っていくと精神的に安心しますよ

替え芯
シャーペンを使う人は替芯を持っていくと安心です。
試験中にシャーペンの芯がなくなることはほぼありませんが、念のため持っておいた方が良いです。
ちなみに、私は「B」を好んで使っていました。
HBよりも柔らかく、少しの力で濃い色が出るからです。

消しゴム
消しゴムは予備を必ず持っていきましょう。
短答式試験は受験者がとても多いため、大きい会場で行われることがほとんどです。
そんな会場で消しゴムを落とした場合に、拾ってくれる試験官が1~2分ぐらい気づかない場合があります。
短答式試験の試験時間は各科目がとても短いため、1~2分のロスはとても大きいです。
そういった不必要な時間のロスを避けるために予備の消しゴムが必要です。
また、短答式試験での消しゴムは、なるべく小さめのものをオススメします。
マークシートの塗りつぶしは結構小さいので、大きい消しゴムだと余計な箇所まで消えてしまいます。
消しゴムについては使用感にさほど差はないはずですので、もし大きい消しゴムを使っている人がいたら、試験直前でも構わないので、小さな消しゴムを買うようにしてください。
電卓
電卓も予備を1台用意することをオススメします。
試験中に壊れることはないはずですが、万が一で壊れてしまったら万事休すです。
私が仕事でも使っている電卓は、受験生時代に購入したものです。
すごく雑に扱っていますけど、とても丈夫で重宝しています笑

できれば、予備の電卓は普段と同じものを用意した方がいいですが、ケチりたい人は無印でもコンビニでも100均の電卓でも構いません。
持っていくだけで安心感が違います。
私は上記に紹介してあるTACの電卓を2台持っていきました。
確かに高い電卓ですが、合格できるなら安い買い物だと思ってました。

時計

試験会場には時計がありませんので、時計は必ず持っていきましょう。
時計も万が一に備えて、2つ用意しておくことをオススメします。
短答式試験はタイムマネジメントをこまめに行う試験です。
もし時計が動かなくなってしまったら、いつ終わるかわからない試験を闇雲に解答するしかありません。
私は卓上の電波時計と、腕時計を予備に持っていきました。

あったら便利な持ち物

ここからの持ち物は、最悪なくても試験に大きな影響を与えないと思います。
ただ、不測の事態に対応することができたり、休憩時間を有意義に使えたりする持ち物があるので、それを紹介していきます。
上着・ブランケット
空調が効いていない教室やエアコンの風が直接当たってしまう席になるなど、運悪く気温状態が好ましくない場合があります。
そういった場合に対応するために、体温調整をできる上着やブランケットを持っていくと便利です。
ペットボトル
ふた付ペットボトル入り飲料(700ml程度のもの1本。缶入り飲料は不可)を持ち込むことが認められています。
試験中は口が乾くと集中しづらいので、適度に飲みながらのほうが解答しやすいです。
うまく問題が解けていないときにも、小休止として水分を補給するのも、良い気分転換になります。
なお、ラベルをはがすように言われる可能性もあるので、あらかじめ外しておくか、ラベルレスのペットボトルを前もって購入しておいてもいいでしょう。
飲み物は好きなものでいいと思いますが、私のオススメは無難に水ですね。
なお、コーヒーや緑茶は利尿作用があるので、あまりオススメはしないです。
お昼ごはん
当日に試験会場の近くコンビニでご飯を買おうとしても「めちゃくちゃ混む」「売り切れてる」といったことが起きます。
牛丼屋などで食べようとしても、混み合ってて待ち時間が長い場合が多いです。
昼食を取るときにこのようなストレスは害でしかありません。
対処法としては、ご自身の最寄り駅のコンビニでお昼ご飯を買っておくということですね。
そこでしたら売り切れている心配はないでしょう。
写真付き身分証明書
運転免許証などを持っていきましょう。
万が一の受験票・写真表の再発行に使えます。
その他
受験案内で書いてあってこれまでに紹介していなかったものは、以下の通りとなります。
- ホッチキス、定規
- 耳栓
ここら辺は普段から使っているようでしたら持って行った方がいいでしょうが、そうでない人は持っていく必要がないものです。
本番だけ色気を出して持ち物を多くしてもいいことはありません。
忘れ物をしては本末転倒ではありますが、持ち物は最低限を心がけてください。
テキストなど試験前の確認資料は必要か?

これまで必須な持ち物を紹介してきましたが、テキストなどの最後の詰めの勉強になる確認資料は含めませんでした。
なぜ確認資料を持っていくことをオススメしないかというと、理由は3つあります。
1つ目の理由が試験の間の休憩時間は長いようで、実は短いからです。
科目の間の休憩時間は1時間ありますが、試験終了と同時に解答用紙の回収とその確認作業があります。
これが結構長くて、特に最初の科目だと試験官が不慣れなこともあり、20分ぐらいただただ待たされます。
加えて、次の試験開始の10分前にはテキストをしまうように指示が入ります。
つまり、1時間の休憩時間のうち、30分はよく分からない試験の事情に費やされます。
事実上30分ぐらいしか休憩時間がありません。
その30分でトイレ休憩したりリフレッシュしたりしたら、テキストを読む時間なんてほぼありません。
2つ目の理由緊張や疲労で勉強に集中できないからです。
これは本番を経験しないとわかりませんが、試験後はめちゃくちゃ疲れます。
模試とは比べ物になりません。
そんな状態で確認資料を読んでも、読んでいるフリになってしまうだけです。
3つ目の理由がかえって不安を生む原因になるからです。
もし、直前で読んだテキストの部分が、自分の記憶とズレていたら間違いなく焦りますね。
テキストも限られた量しか持ち込めないので、そのズレを埋められません。
さらに、その論点が出題されてしまったら、さらに面倒です。
その問題を正解できるかは怪しいですし、自分の記憶を疑って他の問題にも悪影響が出かねません。
これら3つの理由より、確認資料は必須の持ち物ではありません。
実力は前日の夜までに確定していると割り切って、もし持っていくのでしたら、必要最低限のものだけを持ち込みましょう。
この記事のまとめ
- 最優先すべきは「体調」を整えること
- 「受験票」「写真表」は1週間前には準備しておく
- 必須な持ち物は意外とリカバリーが効くので、忘れても焦らない
- テキストなどの勉強道具は最低限に(実力は前日までに確定しています)
年に2回しかない短答式試験ですから、失敗しないように準備に準備を重ねると思います。
ただ、大切なのは本番の試験に集中できるかどうかです。
そのための道具が揃っていると思ったら、それ以上は考えすぎないほうがいいです。
変に考えて、当日まで不安を引っ張ってしまっては、とてももったいないです。
ぜひ、この記事を参考に持ち物を揃えて、試験の1週間ぐらい前から、十分な睡眠を確保してください。