「授業や答練とかの勉強で手一杯なのに過去問に手を出したほうがいいのかな…。過去問に手を出すにしてもどんなふうにすればいいのかわからないな…」
こんなふうに、公認会計士試験の過去問をどのように対策したらいいか迷っている人は多いのではないでしょうか。
そんな人の疑問に答えます。
この記事の内容
- 過去問を活用すると本番の緊張や焦りが和らぐ
- 過去問対策は「解く」のではなく「読む」
- 過去1年分でOK。やっても過去3年分まで
- 過去問対策よりも普段の勉強のほうが大切
目次
過去問を活用すると本番の緊張や焦りが和らぐ
過去問の対策はできる限りしましょう。
そうすることで本番の雰囲気というか空気というか、そういったものを感じることができるからです。
そんな理由のために過去問対策をするのはばかばかしいと思うかもしれません。独学でない限り、予備校で数多くの答練や模試をこなしているでしょうから、そう思って当然です。
しかし、残念ながら答練と本番の問題形式はまったくの別物と考えたほうが、合格に近づくのです。
答練は予備校の先生が作る。本番の試験は大学教授が作る
なぜ別物なのかといえば、答練を作っているのは予備校の先生で、本番の試験問題を作っているのは選考委員の大学教授だからです。
予備校の先生は受講生が合格できるように、本番の試験でも出ておかしくないような論点を一生懸命に答練を作成しています。
が、どんなに似せて問題を作っているとはいえ、細かい言葉遣いや情報の出し方はどうしても真似できません。予備校の先生が想定していない論点だってよく出されます。
この答練と本番の違いがとある問題を引き起こします。
答練と雰囲気が違うので緊張や焦りが出てくる
ぼくは予備校の先生が「過去問はやらなくていい」って言っていたのを真に受けて、本番まで過去問を一切見ませんでした。
その結果、本番ではめちゃくちゃ緊張してしまいました…。
その原因は前述した答練と本番の試験の違いによるものです。
「言葉遣いが違ってやりづらい」とか「その情報をここで出す!?」みたいなことが多くありました。
きちんと対策していた論点すら、まったく見たことのない論点に感じてしまうものです。
本番の問題を見て緊張や焦りを出さないようにするには、本番の問題を体験するしかありません。そのための過去問対策です。
本番の緊張や焦りを少しでも和らげるためと考えたら、過去問対策は前向きに考えたほうがいいです。
過去問は「解く」のではなく「読む」
過去問は真面目に解答しちゃダメです。同じ問題は絶対に出ませんから。
似たような問題はたまに出ます。でも、どんなにサイクルが早くても5年後とか10年後とかです。そのためだけに過去問対策を真面目にやっていては費用対効果が悪すぎです。
ここで前章で話した過去問対策する理由を思い出してください。
その理由は「本番の緊張を和らげるため」でした。
であるならば「読む」程度でいいのです。
「そんなんでいいの?」と思われますが、いいんです。
本番の問題は解けない問題も多いです。そもそも正解が公表されませんので、過去問対策をいくらやったところで、本当に対策が正しいかなんて誰にもわかりません。
過去問を「解く」までやっても効果が得られにくいので、「読む」でOK。もし気になる問題を見つけたら、その時は予備校の先生に聞くぐらいでOKです。
過去1年分でOK。やっても過去3年分まで
何年分の過去問対策をしたらいいか迷うかと思いますが、過去1年分でOKです。
繰り返しになりますが、過去問対策は「本番の緊張を和らげるため」です。
であれば必要最低限でよく、過去1年分の全科目の過去問を読めば、過去問対策は十分です。
かなり余裕がある人は過去3年分までやってもいいかもしれませんが、それ以上は明らかに時間の無駄です。変に難しい問題に触れていると基本的な論点がおろそかになりますので注意してください。
過去問よりも普段の勉強のほうが大切
とはいえ、普段の勉強に追われているから「過去問なんてやってられるか!」と思う人もいるでしょう。
その場合は過去問対策しないでいいです。
過去問対策はあくまで本番の緊張を和らげるものです。いくらやったところで合格に必要な基礎学力の向上には繋がりません。
合格のために点数を取るためには、過去問対策よりも「授業を聞く」「テキストを読む」「計算練習をする」といったほうが効果的です。
過去問は余裕がある人が本番でより力を発揮するための追加の準備だと思ってください。
過去問対策までしっかりできたのであれば、自信を持って本番に望めます。
まとめ:時間に余裕があるなら過去問対策はすべき
この記事のまとめ
- 本番で力を発揮するために、過去問対策はやるべき
- 過去問を真面目に「解か」ない。「読む」で十分
- 過去1年分でOK。やっても過去3年分
- 時間がないなら過去問対策はしない
こんな感じです。
ちなみに過去問は公認会計士・監査審査会ホームページで公表されています。予備校によっては配布されているところもあるようです。
過去問をうまく活用して公認会計士試験の合格を目指しましょう!