【公認会計士】社会人で働きながら短答合格するための4つの条件

2019年11月9日

「働きながら短答合格したいけど、どのくらい勉強したらいいかわからない。勉強法や予備校をどうしたらいいか教えてほしい」

こんな疑問に答えます。

この記事の内容

  • 短答合格に必要な勉強量は1,500時間
  • 働きながら合格するための4つの条件
  • 予備校はWeb講義を利用できるコースを選ぶ

社会人から公認会計士を目指そうとすると、どうしてもお金の問題が出てきます。

できれば「働きながら勉強して合格したい」と思いますよね。

働きながら勉強した経験がある僕からすると、短答合格までならなんとかなるかなと思います。

(ただし、論文は無理ゲーかなと…)

実際に2018年の合格者のデータを見てみましょう。
分かりやすくするために、僕の方で少し加工してみました。

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( ※「論文式受験者」のデータしかなかったので、過年度に短答に合格した人も混ざっている点はあらかじめ注意してください)

これを見ると、会社員の合格率が「19%」であることがわかります。

学生の「31%」、専門学校生の「44%」、無職の「33%」とどれと比較しても、かなり低い合格率ですね。

このように、会社員をしながら短答に合格することの難しいことがデータからもよくわかります。

一方で、「19%」も合格率があります。
これはちょっと予想よりも高めで驚きでしたね。

この合格率をポジティブにとらえれば、働きながらでも効率的に勉強すれば、決して無理じゃない範囲に短答合格はあるといえます。

実際に、僕の周りにも働きながら合格した人もいます。

次の章からは、合格者の経験談と、途中まで仕事と勉強を両立させていた僕の実体験を踏まえて、こうしたら合格できるなという条件を説明

合格に必要な勉強量は1,500時間

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1年間で1,500時間を確保できれば、短答は十分に合格できます。

この勉強時間は僕の実体験から導き出したものなので、信ぴょう性はかなり高いと自負しています。

ちなみに、社会人と学生とで、合格に必要な勉強時間に違いはないです。

社会人になるまでに会計をものすごく勉強してたとか、簿記1級を持っているとかであれば、多少は勉強時間の短縮にはなります。

しかし、簿記2級ぐらいでは、何の短縮にもなりません。

勉強時間については以下の記事で説明していますので、気になった人はぜひ読んでみてください。

働きながら合格するための4つの条件

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働きながら合格した人には、次のような特徴を持っています。

仕事が忙しくない

逆に激務で受かった人は見たことないです。

合格した人は、仕事は定時に帰れていましたし、仕事の強度もさほどなさそうです。

データで見ると、公務員の合格率は比較的高いです。

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公務員=仕事が楽というわけではありませんが、合格した人の話を聞いた印象だと、一般的な会社に比べれば早めに帰れて仕事も難しくないケースは多いように感じました。

そのため、勉強時間の確保は、一般的な社会人と比べて確保しやすそうです。

ちなみに、僕は普通に会社で働いていて、しかも繁忙期がちょくちょくありました。
そのため、丸々1ヶ月勉強できないとか、ざらにありました。

こんな状態での合格はかなりきついです。

「仕事が定時で上がれることがほとんどない」「仕事内容が難しい」といった人は、おとなしく仕事を辞めて勉強に専念したほうがいいです。

計画性がある

勉強時間ではどうしても学生には勝てないです。

そんな時間のない中で、予備校の教材を手当たり次第に勉強するというのは、かえって合格から遠ざかっています。

「重要ではない論点を切る」「短答の2カ月前には計算ができてなくても理論に集中する」など、割り切りが必要です。

また、公認会計士の勉強期間は、なんだかんだ長いです(2年~3年)。

勉強をどう進めるかといったことも大切ですが、その長い期間を戦いきれるモチベーションの管理も大切です。

その長い戦いをどう戦うか、戦いきれるためのプランニングしている人が合格しています。

鋼の意思を持っている

合格している人は「絶対に合格してやる」という気持ちの強い人ばかりです。

社会人になってから会計士を目指すというのは、人生がかかっているといっても過言ではありません。

合格した人は、そういった意味では余裕がないので、なんとなく始めた受験生と比較すると勉強に対する集中力が全然違います。

一方で、挫折した人は「なんとなく」受験していた人ばかりです。

土日を遊ばない

必要な勉強時間が多いですから、土日も試験勉強に関する時間に充てる必要があります。

起床はお昼近くで、その後はだらだらとNetflix見たり、マンガを読んだり、ゴロゴロしたり…という生活はできなくなります。

自由度の高かった土日を捨てるというのは、かなりしんどいです。

ただ、土日にきっちり勉強する人、あえて休息日と割り切っている人は強いです。

そんな人は、社会人にもかかわらず、一発で合格を勝ち取っています。

予備校はWeb講義がついてるものを選ぶ

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社会人ですから、ライブで講義を聞くのが無理ゲーです。

そのため、Web講義があるプランで好きな時間に聴ける環境が大切です。

むしろ、講義をライブで聴こうと思ってはいけないです。

わからないところをすぐに質問できるというライブ講義ならではのメリットは確かにあります。

ただ、質問待ちの行列で時間を無駄にすることも多いので、あまりオススメはできません。

むしろ、聞き逃した後のフォローが大変というデメリットがデカすぎです。

予備校はTACでいい

予備校の比較って難しいというか、これまた無理ゲーです。

全ての予備校を試すわけにはいきませんし、好みという要素も多いです。

そんな中でオススメするとしたら「TAC」です。

理由は、僕が通って普通に合格できたからです(あまり根拠のない理由で申し訳ないですが…)。

合格した後に気づいたのですが、TAC生の合格者は多いです。

これはTACが優秀ということを言いたいのではなく、そもそもの受講生の母集団が多いということを言いたいです。

母集団が多いと、運営側からするとそれだけお金を使って教材の開発や講師陣の雇用ができます。

その分、テキストや授業、答練のクオリティが上がります。

また、各地に予備校があって便利です。
僕は池袋校をメインに利用していたのですが、仕事や休日の予定に合わせて、新宿や渋谷、水道橋にも顔を出していました。

TAC生というだけでそれらの校舎も使えるのは、勉強のスペースに困らないので本当に助かりますね。

さらに、受講生が多いですから、テストの順位の信憑生もかなり高くなります。
これはTACがスケールメリットで強調している点ですね。

まとめ:働きながらは結構しんどいが、頑張れば合格できる

それでは、この記事を簡単におさらいしましょう。

  • 年間1,500時間を確保することが合格の最低条件
  • 時間を確保できる上で、仕事が大変じゃないことも必要
  • 授業はライブにこだわらないでWeb講義

この記事で最後に伝えたいのは、働きながら短答合格はできなくないけど、結構しんどいよということです。

記事をここまで読んで「意外といけるかも?」と思うかもしれませんが、いざやってみると難しいと思います。

かくいう僕も「働きながら合格できるっしょ!」と思って仕事と勉強を並行してやりましたが、挫折しました(笑)。

1日7時間~8時間働いた後にちゃんと勉強するのって難しいんだなーってしみじみ感じました。

ただ、まずは働きながらチャレンジしてみるのはありだと思います。

仕事と勉強を並行してこなせるのであればそれに越したことはないですからね。

勉強した時間は無駄になりませんから、途中から専念に切り替えてもあまり損はないです。

また、勉強に専念しなきゃいけないと実感できれば、専念した時の集中度がかなり高くなります。

この記事を参考に、自分なりに短答合格へアプローチしてみてください。

じゃーの。

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