こんにちは、ヌルです。
働きながら9か月、退職して14か月の約2年勉強して公認会計士試験に合格しました。
現在は大手監査法人で事業会社の監査をしてます。
社会人から公認会計士を目指そうと思うんだけど、どの予備校を選んだらいいかわからないな…
こんな疑問に応えます。
TACや大原、CPA会計学院など、公認会計士試験向けの講座を開講している予備校は複数存在します。
ただ、予備校ごとに特色は違いますし、予備校ごとに多種多様のコースを用意しています。
そのため、どの予備校・コースを選べばいいのか、迷ってしまいますよね…。
そこで、この記事では、社会人から公認会計士試験に合格した僕の経験をベースに、社会人のための予備校・コースの条件を解説します。
もし、あなたがどの予備校・コースにするか迷っていましたら、これから説明する条件をぜひ参考にしてください。
では、本編をどうぞ!
目次
社会人に合った予備校・コースの5つの条件

この記事を書くにあたって、僕自身の経験を振り返ったところ、5つの条件を重視して予備校・コースを選んでいました。
その条件と理由を、1つずつ解説していきます。
1. 講義をWebで倍速視聴できること
働きながら勉強するということは、学生や無職に比べると、確保できる勉強時間が圧倒的に足りません。
そこで有効活用してほしいのが「講義をWeb視聴すること」です。
しかも、倍速で。
どの予備校も1つの講義はおよそ3時間で、めちゃめちゃ長いです。
もし、実際の教室に足を運んで講義を受けたら、最低でも3時間は拘束されます。
また、予備校に通うまでの移動時間も必要です。
講義のためだけにどれだけの時間を使うんだよって感じですよね。
そこで、講義のWeb視聴の登場です。
講義をWeb視聴することで、講義を受けるタイミングを自分でコントロールできます。
仕事が忙しくて教室に通えなくても、Web視聴であれば、休日にまとめて見るといった柔軟に対応ができます。
予備校への通学時間も必要ないです。
また、倍速視聴をすることで、講義時間の時短ができます。
僕は1.2倍速で聞いていました。
1.2倍速で聞いて、時短になるの?
計算すると、1.2倍速でも、講義1本あたり30分の時短になることが分かります。
- 通常:講義時間180分 ÷ 視聴速度60分 = 3時間
- 1.2倍速:講義時間180分 ÷ 視聴速度72分(60分 × 1.2倍速) = 2.5時間
講義の数は予備校によりますが、僕が通っていたTACは100本以上はありました。
仮に講義の数が100本だとすると「30分 × 100本 = 3,000分」、つまり50時間の時短になります。
さらにさらに、この例は1.2倍速ですので、できる人は1.5倍速とか2倍速にすることで更なる時短となります。
このメリット、めちゃくちゃ大きくないですか?
2. 教室で答練(テスト)が受けられること
答練(テスト)は自宅ではなく、教室で受けたほうがいいので、教室で受けられる予備校・コースを選んでください。
例えば、通信コースでは、自宅で答練を受けることが基本となります。
ただ、自宅での答練はあんまり意味がないです。
というのも、自宅となるとどうしても気が緩みますし、うっかりテキストをのぞき見するかもしれません。
これじゃ、せっかくの答練の機会が無駄になります。
一方で、答練を教室で他の受験生と一緒に受けることになると、適度な緊張感の中、自分に甘えることなく、問題と向き合うことができます。
制限時間の管理も予備校側でやってくれるので、答練に集中することができます。
社会人は時間がないので、時短のために自宅で答練を受けたくなる気持ちは分かります。
ただ、自宅で答練を受けるのと、教室で答練を受けるのとでは、その効果には雲泥の差があります。
なので、答練に関しては、移動時間を使ってでも、ちゃんと教室で受けられる予備校・コースを選ぶことが大切です。
3. 通いやすい立地に校舎があること
これは社会人に限った話ではないですが、予備校は通いやすい立地であればあるほど良いです。
というのも、公認会計士試験の勉強は長期戦です。
一般的には2年~3年の勉強の継続が必要です。
僕も合格までに2年かかりました。
勉強を継続するためには、勉強するためのハードルを限りなくゼロにする必要があります。
もし、予備校が自宅から遠かった場合、通うのが億劫になると思いませんか。
移動がめんどくさいとか言ってサボってしまうと、次の日もサボりやすくなり、最終的には勉強しなくなってしまいます。
そういった受験生は意外と多く、僕と同じ時期に予備校に入った受験生の半分くらいは来なくなってしまいました。
多くの校舎がある予備校であれば、どこの校舎をメインにするか迷うかもしれません。
ただ、設備がよっぽどひどくなければ、一番近い校舎を選んでください。
僕が通っていたTACでは、渋谷校の評判が良かったのですが、僕の家からかなり遠く、片道1時間以上は必要でした。
最寄りは池袋校で通いやすいのですが、公認会計士講座に力を入れている校舎ではありません。
そんな評判からか、渋谷校の生徒数と比べると、池袋校の生徒数はかなり少なかったです。
ただ、そんな池袋校でも、テキストは受け取れるし、答練はちゃんと受けられるし、答練の採点もしっかりしているし、頻度は多くないですが講師への質問コーナーもあって、十分に勉強ができる環境でした。
今振り返ると、メインの校舎を池袋校に選んで、本当に良かったと感じています。
なぜなら、通学しやすかったから、そのおかげで勉強を継続できたから。
そのおかげで公認会計士試験に合格したと、本当に思います。
4. 校舎が様々な立地にあること
僕が通っていたTACでは、TAC生であれば、どの校舎でも勉強することができました。
僕のメインの校舎は池袋校ですが、仕事で渋谷に立ち寄った時は渋谷校で勉強しましたし、新宿で用事があったときは新宿校で勉強をしていました。
校舎が各地にあったおかげで、働きながらでも柔軟に勉強ができましたと感じます。
社会人であれば、自宅から最寄りの校舎と仕事の帰り道に立ち寄りやすい校舎は別である可能性が高いです。
また、仕事で客先を回った後に勉強をしようとすると、また別の校舎が近いこともあります。
社会人にとっては、勉強できる校舎が多いことに越したことはありません。
5. 長期的なコースを選ぶこと
予備校には様々な勉強のコースがあります。
その中でも勉強期間が1年程度の短期的なコースは選んではいけません。
こういったコースは学生や無職向けのコースです。
というか、公認会計士試験は、一部の天才を除いて、1年程度で簡単に合格できる試験ではないため、学生や無職ですら2年コースが最適だと僕は思っています。
社会人は、学生や無職と比べて時間がないため、なおさら長期的なコースを選ぶべきです。
社会人という立場上、できる限り短期で合格したい気持ちは分かりますが、短期的なコースだと、仕事と勉強の両立がきつすぎて、挫折する可能性が高いので、やめましょう。
この記事のまとめ
最後にこの記事の要点をまとめました。
- 授業をWeb視聴かつ倍速視聴できることは、予備校・コース選びで最重要
- 答練はできる限り教室で受けられる予備校・コースを選ぶ
- 合格には勉強の継続が欠かせないので、通いやすい最寄りの校舎を選ぶ
微妙にTACの回し者みたいな記事になってしまいましたが、この記事で書いた条件をクリアできるのであれば、大原でもCPA会計学院でもLECでもいいです。
この記事を参考に、あなたに合った予備校・コースを選んで、公認会計士試験に挑んでいただければ幸いです。