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サイドFIREに邁進中の公認会計士が、会計・財テク・QoLについて書いてるブログ

99%無理⁉社会人が公認会計士合格するのが難しい理由

こんにちは、"ぬ"です。
働きながら9か月、退職して14か月の約2年勉強して公認会計士試験に合格しました。
現在は大手監査法人で事業会社の監査をしてます。

・社会人で働きながら公認会計士に合格するのは「無理」って聞くけど、本当?
・働きながらじゃないとお金に困るから、働きながら合格したいんだけど…

こんな悩みに答えます。

まずは結論ですが、働きながら公認会計士試験に合格するのは、
僕は「99%無理」だと考えています。

これから頑張ろうとしている人のやる気をそぐような結論ではあります。
ただ、そんなやる気のある人が「なんとなく仕事と勉強は両立できそう!」と思って試験勉強を始めてしまったら、時間的にも金銭的にも大ケガをする可能性がとても高いです。

そのため、働きながら公認会計士試験に合格を目指そうと思っている人は、この記事を読んで、どのように勉強を進めるか、改めて考えていただけるととてもうれしいです。

さて、この記事では、
「なぜ働きながら公認会計士試験に合格するのは無理なのか」
「働きながらでも合格率を少しでも上げる方法」
にお答えしたいと思います。

働きながら公認会計士に合格するのが無理な理由

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それは「仕事と勉強の両立がとてもしんどいから」です。

「いやいや、しんどいのは当たり前じゃん」と思うかもしれません。
ただ、実際に仕事と勉強を両立させようとした僕からすると、
「想像の5倍くらいしんどいし、勉強がろくにできない」状態になります。

まず、仕事をしながら毎日の勉強時間を確保することがとても大変です。
仕事で疲れた後に勉強をするというのは「言うは易く行うは難し」の典型例です。
信じられない方は、簿記3級とか簡単な勉強でいいので、1日2時間の勉強をやるように毎日チャレンジしてみてください。
おそらく、1カ月続けるのもしんどいことが分かるはずです。

また、公認会計士試験は難関の国家資格ですから、相当な勉強時間が必要です。
公認会計士試験は勉強に専念した学生でも「2年で合格できれば早い」といわれるぐらいです。
働きながらなら3年や4年でも早い方だと思います。

ただでさえ毎日の勉強をするのが難しいのに、それを3年も4年も継続するという組み合わせは、もはや「無理ゲー」と言えます。

ここまでで、仕事と勉強の両立が難しいところがなんとなく分かったところで、具体的にどのように難しいか、もう少し掘り下げてみます。

働きながら確保できる勉強時間は「週30時間」

働きながら確保できる勉強時間を具体的に検討してみましょう。

職場環境は人それぞれだと思いますが、ここでは以下のような社会人像とします。

前提とする社会人像

  • 仕事は18時に終わる
  • 休日は勉強に専念できる

こんな社会人は実際には少ないと思いますが、このくらいの環境でも働きながら合格するのは難しいです。

具体的に考えてみましょう。

平日は、18時に仕事が終わって、通勤や夕食があるので20時から勉強ができるとします。
そこから23時くらいまで勉強できると仮定すると、「3時間」は勉強時間を確保できます。

休日は「午前中は9時~12時」「午後は14時~18時」「夜は20時~22時」で勉強をするとして、「9時間」は勉強を確保できます。

以上をまとめると、週に確保できる勉強時間は「33時間」となります。

週に確保できる勉強時間

  • 平日:3時間 × 5日 = 15時間
  • 休日:9時間 × 2日 = 18時間
  • 週合計:33時間

ここから、より現実的な勉強時間になるように補正をします。
というのも、この「33時間」という数値は、最高効率といっても過言ではない数値です。

仕事をしていると、不測の残業や体調不良などはたびたび起こります。
こういったトラブルを考慮すると、週にコンスタントに勉強できる時間は「25時間~30時間」程度だと思います。

ちなみに、僕が仕事と勉強を両立しようと頑張ってた頃の"最高成績"は、「週15時間」程度です。
この記事の前提の社会人像と僕の仕事環境は異なりますが、働きながら勉強時間を確保することの難しさが伝わればと思います。。。

「週30時間」を何週間継続できるか

まずは短答式に合格するのを目標として話を進めていきます。

短答式の合格に必要な勉強時間は、少なくても「1,500時間」は必要です。
この「1,500時間」については別の記事で詳しく書いていますので、気になる方は読んでみてください。

この「1,500時間」を「週30時間」で割ると、ちょうど50週、「約1年」の勉強時間と試算できます。

問題は、「週30時間」を1年間も継続できるかです。

繰り返しになりますが、まずは「週30時間」も勉強できたら、それだけでもとてもすごいです。

なぜすごいのか。
それは仮定を思い出してほしいのですが、
「平日は仕事から帰ったら3時間は勉強するし、休日は休む暇もなく9時間も勉強する」
というかなり厳しいスケジュールでようやく「週30時間」の勉強を達成することができるからです。

今、すでに週5で働かれている人は、休日の過ごし方を思い出してください。
その2日間の休日は、朝から晩まで精力的に活動できていますでしょうか。

おそらく、ほとんどの人が「No」だと思います。
仕事での疲れやストレスを解消するためにダラダラする時間は必要ですし、家事をこなさないといけない人も多いでしょう。

そう考えると、この「週30時間」のスケジュールというのは、1カ月ぐらいは継続できるかもしれないけど、3カ月続けるのはもう厳しい、現実的ではない話だと思えるのではないでしょうか。

勉強時間を確保できて、やっとスタートライン

さらに絶望的なことに、「週30時間」の勉強時間を確保できて、ようやく他の受験生と足並みがそろうのです。

他の受験生は、その多くが学生や無職で勉強に専念している人たちです。
仕事と勉強を両立させているわけではありません。

専念している人の中には「週50時間以上」の勉強をしている人もざらにいます。

仕事と勉強を両立させている人は、勉強に専念している人たちと比べると、まだまだ勉強時間は足りていないといわざるを得ません。

働きながら合格を目指す「2つの方法」

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働きながら合格を断念した僕としては、仕事と勉強の両立はオススメはしません。
ただ、金銭的な問題から、仕事と勉強を両立させなければいけない人もいると思います。

そこで、僕が考える合格のための2つの方法をお教えします。
ポイントは「働きながらでも合格するための勉強時間を十分に確保する環境」をどのように作るか、です。

1.今の職場での「働き方を変える」

あなたが今の職場でそれなりに成果を残していたら、「働き方を変える」という交渉をするのをオススメします。
例えば、「週4勤務にしてもらう」「8時間勤務のところを6時間勤務にする」などです。

仕事で勉強時間が確保できないのであれば、仕事の時間を強制的に減らすほかありません。

もちろん、同じ待遇のままで働き方を変えるというのは難しいです。
働き方を変えた結果、「給与が減る」「期間契約に変更する」といったことは十分に想定されますし、むしろ交渉の材料にすべきだと思います。

今の職場で必要とされているのであれば、雇用側としては多少雇用形態が変わってでもあなたに働いてもらいたいという気持ちがありますので、交渉の余地は十分にあります。

「転職して勉強時間を確保できる環境を探す」というのも手としてはありますが、いざ入社してみると条件が違うなんてことはよくあります。
そんなリスクを背負うよりは、まずは現状の職場での工夫をオススメします。

2-1.監査法人の「監査トレーニー」を利用する

「監査トレーニー」というのは、「監査法人で働いてお金をもらいながら公認会計士合格を目指す方法」です。

「監査トレーニー」というのは、法人によって呼び名が変わります。
なので、制度の名前を覚えるというよりも「監査法人がこんな制度を用意しているんだ」程度の認識でOKです。
ただ、この記事では「監査トレーニー」で統一して説明します。

2-2.「未経験者向け」の監査トレーニー

監査トレーニーにも2種類あって「未経験者向け」「短答式合格者向け」があります。
まずは「未経験者向け」、つまり会計士の勉強を基本的には何もしていない人向けの監査トレーニーの説明をします。

この制度には、普通の会社で働きながら勉強するよりもメリットがいくつもあります。

監査トレーニーのメリット

  • 残業なし(勉強時間確保のため)
  • 試験前は休暇をもらえる(1カ月~2カ月程度)
  • 監査の現場で働けるので、働きながら学べる点がある(監査論や財務会計)
  • 授業料を監査法人が負担してくれる(法人による)

本気で公認会計士を目指す人にとっては、メリットだらけな制度です。

ただ、いくつかのデメリットといいますか、問題も存在します。

監査トレーニーのデメリット

  • 門戸が狭い
  • 監査トレーニー制度でお世話になった監査法人以外へ就職しづらい(気持ち的な問題)

特に「門戸が狭い」については、未経験者向けの監査トレーニーが現実的な手段ではないことを表しています。

トレーニー制度はメリットだらけのおいしい制度なので、それなりに応募者数がいます。

一方で、監査法人は未経験者向けのトレーニー制度として、多くの枠を準備するわけではありません。
スポーツで言うところの特待生的な扱いなので、当たり前といえば当たり前です。

また、監査法人で長く働いてくれる人を早めに囲い込むための制度とも言えますので、年齢が若い方が比較的採用されやすいです。
なので、大学を卒業したばかりの人ならまだしも、30代前後でトレーニー制度を利用しようとしても、実際に採用されるケースは少ないです。

僕は大手監査法人で働いていますが、未経験者向けの監査トレーニー制度で合格して働いている人にまだ出会っていません。
なので、想像以上に門戸は狭いと思われます。

BIG4で未経験者向けの監査トレーニーの募集ページを探してみたので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

2-3.「短答式合格者向け」の監査トレーニー

「短答式合格者向け」の監査トレーニーは、「未経験者向け」との大きな違いはありません。

違いといえば、「予備校の費用は自己負担」ぐらいです。

その代わりというわけではないですが、「未経験者向け」よりも門戸が広いです。
短答に合格できる人は将来会計士になる可能性はとても高いため、監査法人として採用しやすいのは当然と言えます。

門戸が広いため、「短答式合格者向け」の監査トレーニーは現実的に狙っていけます。

門戸が広い証拠として、僕も現場で短答合格者で働いている人をよく見かけます。
短答に合格すれば監査法人からお金をもらいながら働けることを狙っていけますので、多少お金に余裕がある人は、勉強に専念してまずは短答合格を目指すというのも、いい方法だと僕は考えます。

BIG4で短答合格者向けの監査トレーニーの募集ページを探してみたので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

まとめ:基本無理だけど、やるなら勉強時間を確保できる環境づくりを

 この記事のまとめ

  • 働きながら勉強するのは、想像以上にしんどいからオススメできない
  • やるなら「働き方を変える」「監査トレーニーを使う」

社会人が正攻法で仕事と勉強を両立させて、公認会計士試験に合格するのは、よほどの天才ではなければ無理です。

僕としては、できる限り勉強に専念できる環境を作ってから、公認会計士試験の勉強を始めてほしいなと思います。

それが難しい人は、できる限り仕事の時間を減らす努力をしてください。

短答式に合格してしまえば監査トレーニーとして採用されるのはかなり現実味があります。
なので、短答合格までは勉強に専念といった戦略もあると思います。

また、試験前は有給を思いっきり使って、そのタイミングだけでも勉強に専念するなどの工夫はとても大切だと思います。

ではでは。